陰陽判断が有利なわけ2006年07月30日

現象を把握する上で、陰陽判断が有利な理由は、現象における可変数が陰か陽の1つであることだ。

一般的に、現実の変化を予測するときには、いくつかの可変数を1つか2つに絞り込んで判断する。

株式投資の場合、この可変数がいくつもある。どれを選ぶかで、その人の投資スタイルが決まる。

私は、陰陽判断を以って投資決断をしている。すなわち、株価を陰か陽かでその水準を見ている。言い換えれば、出来高と売買代金である。手荒く言えば、人気があるかないかである。人気が集まることは陽である。閑散は陰。

可変数をひとつ選び、その他の変数を固定する科学実験の方法は、現実認識には向いていない。

現実を現すデータは複雑な構造を持っている。可変数は10ヶでも、20ヶでも採ることは可能である。

可変要素を採りすぎている学者とか、評論家は、判ったような判らないようなことを平気で語る。

集中か離散か、求心か拡散か、という陰陽判断は多少の訓練をすれば、誰にでもできる。身に付いてしまえば、難しくない。

それが陰陽判断が有利なわけである。

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