日々の工夫2008年08月06日

見る、聞く、触る、舐める、嗅ぐ(視覚、聴覚、触覚、
味覚、嗅覚)の五感で得た情報が脳への入力なの
だから、この五感の感度を上げる努力が快適生活
のための条件となる。

とくに触覚、味覚は身体状況との関係が直接的で、
身体の状況を把握している限り、的確な情報が脳に
入力できる。疲れている時は、塩気が薄く感じられる。

もともと人間は、身体と環境である自然界との関係に
注意を払いながら生きている。すなわち、中国医学
でいう、風気、寒気、湿気、熱気、暑気、燥気の六気
の変化を捉えることが生きることそのものなのだ。

この六気を感ずるには、触覚を鋭敏にしておく必要
がある。触覚は手で触ることだけではない。皮膚へ
の感覚を大いに意識すべきである。

この五感の獲得した情報に、身体状況の陰陽変化を
加味すれば、脳への入力は洗練されたものとなる。
脳での入力処理および編集がスムースになる。その
結果、快適さを入手できる。

たとえば、触覚で冷たさを感じた時、身体状況が陽な
らば、そのまま脳への入力処理に任せる。すなわち、
脳は気持ちが良い冷たさと感じる。クーラーのきいた
部屋に入った時の感じ方である。

身体状況が陰ならば、注意信号と見て、ただちに冷た
さを避ける。

身体状況の陰陽変化を知ることが肝要であるし、鋭
い観察力を養うためには、自然の中で動くことが
なによりである。

もう一つ、摂食が良い。過食は感度を鈍くする。飢餓
状態のときが感度最大となるように生き物はできて
いるらしい。

庭に野鳥のためのエサ台を設けた。かれらの六気の
捉え方が観察できる。
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