2007年決意 「両忘」(りょうぼう)2007年01月06日

今年の決意を「両忘」と表現した。

両忘とは、2つに分ける価値観(2分法)を忘れ、さらに、捨てようということ。

2つに分ける考え方とは、主と客、善と悪、美と醜などなど、対立する2つの考えに分けて、どちらかに決める価値観のこと。

西欧社会では、当たり前の発想法である。

なぜなら、

始めに造物主が万物を創った。

この世は造物主が創った所造者で満ち溢れた。

さらに、所造者である人間のなかで主と客が分裂した。

あとは、次々に、分裂が果てしなく続いた。

西欧の価値観はこの2分法を礎としている。

その上で、形式論理学がその価値観を強固なものにしている。

例えば、排中律。あれか、これかしかない。その中間はない。同一律しかり、矛盾律しかり。

日本でもこの2分法は戦後当然の考えになった。だから、安倍氏の「美しい国」という目標には、この2分法が入り込んでいる。

だが、この2分法は果てしない分裂を生む。そして混乱となる。

さらに、排他性、主我性というやっかいな性格を生じる。

陰陽を学んだ私が、この2分性を乗越えるには、分けられないと理解することが必定となる。なぜなら、万物は不断に変化しているから、分けることなどできない。

西洋的発想になじんでいる人が、陰陽を価値観とするとき、この2分法で捉えてしまうという失敗をする。

ものごとを、陰と陽に分けて、そのどちらかに決めることに陥る。まさに2分法。

本来、陰陽法はものごとを陰と陽の過多を変化として捉える。陰か陽かと決め付けることなどできないことを知っている。

参考:鈴木大拙『東洋的な見方』(岩波文庫青323-2)

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